ローマ時代の古代劇場舞台に立つ アルルのコロシアム
晴れ、今日もピーカン。朝8時半ホテルを出発、今日の第1目的地は「アビニヨン」そうです、「アビニヨンの橋で、踊ろよ踊ろう・・」のあのアビニヨンです。慣れたものです、今日も地下鉄でガレ(鉄道の駅)へ、カーソルが動きすぎて6人の割引に気づく。7人、8人、9人と10人まで有った。アクエル(電光掲示案内)で見るとアビニヨン行きは1分前です、それーっと走って飛び乗る。セーフ、乗り遅れたら2時間後だった。列車はTer、自由席です、何とか席は確保できた、昨日は検札も無かったが、今日はしっかり検札が来たので、レールパスに日付を入れる、昨日はフリー?あれまあ。10時にアビニヨンに着いた、帰りは13時32分と決めて行動開始。街は駅の直ぐ前から始まっていた。古い城壁に囲まれた街、古代にローマ法王が居たという宮殿が有る。先ず橋へ行く、ローヌ河の右岸に真ん中で切れているサン・ベネゼ橋、洪水で流されたそうです。入場料を払って橋を歩く。昔の城壁に囲まれたまま今も変わらぬ城下町は観光のメッカ、市場を見たいからと一人別行動のSさんと別れてプチトレインに乗り込む。一人5U、料金を払い終わった所へ青い顔のSさんが近づいてきた。「パスポートやられた」ええっ!いつ?どこで?信じられないことだが、お金もパスポートもコピーも同じポーチに入れてあったという、Iさんがプチトレインから降りた。警察へ付いて行くから時間が来たら駅で、と二人は行ったが、さっきジプシーが来てバッグを開けようとしたから振り払ったと、ラスベガスで財布を摺られたYさん、そう言えば二人ずれがいたねえ、とMさん、私はいつも先頭を歩いていて気づかなかった。気分は乗らなかったけれど、残りの4人でそのまま街見物をした。ローマ法王が居たという宮殿にもはいった。駅に戻ると二人が居た、さすが、近くのホテルのフロントでラ・ポリスを聞いたらしい。ホテルには英語の出きる人がいるから。警察は城壁の外に有って、代わりのパスポート証明に簡単に判子を押したそうな。スリはジプシーの職業で盗難は日常茶飯事なのでしょう。カードまで一緒と聞いて私はまた呆れたが本人もしょげているので何にも云わなかった。ちなみに私はパスポートは胴巻きったって今時はファスナー付きでパンツを脱がなきゃ誰にも取れない。カードはカード入れ、日本円も別、ユーロー財布にコインパースと全部別々です。なあんて今更云っても仕方がないし、そうは云っても自分にも何時ふりかかるかも知れない。予定どうり13時35分の列車に乗る、IさんとSさんはレストランで昼食を取ったと聞いて、4人はホテルでゲットしたパンと果物を食べる。1駅戻ってアルルで下車。ここも古代の遺跡巡り、駅6時を合い言葉に街へ急ぐ。アルルは古代劇場と闘技場が有る。駅からかすかに残る城門まで10分くらい歩いた、丁度サッカーをTV観戦しながらみなカフェテラスにいた。私達も1軒の店に入る、コーヒーを注文する。コーヒーと言えばエスプレッソーだからカップも小さいので私は常にカプチーノをとった。先ずは円形闘技場を見る、これも2000年前の建物でやはり今は闘牛場となっているがアビニヨンより痛みが激しいようです。やっぱり上がれるところまで登る、どうもみんな高いところが好きなようです。その足で古代劇場に廻る、舞台も現物を損ねないように木でかぶせてある、客席も崩れないように鉄パイプで多いその上に客席が有った。舞台に立ってみる、いったいここでどんな出し物が有ったのだろうか。墓を見たいという4人と別れてNさんとプチトレインに乗る、暑い中歩き回るより効率が良いはずでしたが、結局降りてからまた歩いた。細い路地が放射状になっているから、すぐに迷う。地図を見せて「ウ・ヂュ・スイ?」こればっかり。約束の6時に駅へと急ぐが、「この道まっすぐよ」とNさん、初日に海風と云った人です「この道を通った覚えが無い」と私、近くにいた爺ちゃんに「ウ・ガレ?」と聞く。向こうだと手で教えてくれる、やっぱり、来た道をもどり見覚えのある道を急ぐ。結果的に3分程余裕が有った。4人組も程なく現れたがひたすら歩いたので汗が引かない、水もない、体温が下がらない。、6時29分走り出した列車の冷房も効いていない、そんな中、最初の駅で止まったまま発車しないのです。アナウンスは何か言っているけど解らないのでみんな仮眠をするがとにかく暑い。2時間以上たった頃突然Iさんが降りようと云った。降りて食事をしようと云うのだが、駅に有るのはカフェバーで食べ物は置いていない、しかも日曜日、店など開いていない。事故を知ってかどうかは定かではないが、ピザ屋の車が有った、これしかないと注文出来た順にピザをほおばる。
機械の中の水を買いまたホームに戻る、ホームに水がいっぱいカートに積んで有ったとりあえず1本ずつ頂く、いくらのんでもどこかえ消える感じでした。戸口にいたらトイレからじゃあじゃ流れていた、止まって居るとき使うんじゃねえよって、怒鳴りたかったけど、もう2時間半も止まったままでした。ようやく動き出して20分ぐらいしたころスピードが落ちた、窓から見ると線路の脇の高台に消防車が何台もいた、
スピードは落ちたまま走る、線路ぎりぎりのところで放水をしていたが草が焼けて真っ黒、約1キロに渡って黒こげ状態でした。暑さで自然発火したらしい。ようやくその場を抜けて9時過ぎ夕焼けを見ながらトンネルを抜けて9時20分終着駅マルセイユに着いた。外は未だ明るいのに、メトロはシャッターが降りていた、信じられないSさんは何を勘違いしたのか次の駅まで歩こうと歩き出した。1駅だけ閉まるなんて有る?ないない。ま、途中で何か食べようとみんな歩き出す。そろそろ暗くなった来た。道は大体目安がついていたがそれでも駅3つを歩く、日本橋から有楽町までぐらいかな?何しろ日本とは違うんです、日曜日は駄目なんです。車にも乗らずひたすらホテルまで歩く、到着は11時、湯を沸かしてコーヒーとYさん持参のカロリーメイトが夕食でした。22,234歩。
